シンガポールに暮らしてもうかれこれ20数年になる。今年の5月まで7年ほどは年老いた親のそばにいるため、日本に帰国していたが、21日間の隔離期間を経て、暫くぶりにシンガポールの暮らしを楽しんでいる。
今朝は、教会のスタッフとして働いているキャロルについて、自宅のすぐ近くにあるマーケットへ連れていってもらった。
マーケットには新鮮な肉や魚介や野菜や果物が並んでいるが、生粋のシンガポール人ではなく、中国語もマレー語も話せない私は、少し苦手意識を持っている。不当に扱われることにとても敏感に反応してしまうところがあって、価格表示がしてあり、誰でも同じ金額で買えるスーパーの方にどうしても足が向いてしまう。
先日キャロルと話をしていて、近所に住んでいること、毎週火曜日にはマーケットをいくつか回って食材を仕入れることを聞いて、ついていかせてもらうことになった。朝6時半に待ち合わせ、いざマーケットの中へ。このマーケットは古くからマレー人の居住地だったエリアにあるため、近所の住民だけでなくマレー人の客が遠くからも訪れる。併設の駐車場はいつも混んでいる。マーケットの上にはフードコートや衣服などを売る店もあり、ここにくれば買い物から食事までできる。
マレー人は豚肉は口にしないので、マーケットにも豚肉は売っていない。キャロルは、ここでは主に魚介類を買うそうで、野菜は別のマーケット、肉はスーパーで買うそうだ。さすがベテラン。徹底している。
今日は私に取っては市場調査、もしくはオリエンテーションが目的だった。でもせっかくだから何か買いたい。そこで海老と魚を買うことにした。グレーっぽい濃い色の海老は養殖で、天然物の海老は白っぽい、とキャロルの友人のデーブが教えてくれた。
白っぽい海老を500グラム買った。$3.50。かなりお得感がある。
魚の種類にあまり詳しくないので、正直なところ自分の買った二匹の魚($2.50)の名前はよくわからない。見た目はアジのようだけれど。少し大きめ。塩焼きにしてみようか、それとも蒸してみるか。
マーケットへのコンプレクスが少し薄れたので、これからはちょくちょく買い物に行ってみよう。近いのでその日の食材だけゲットすればいい。
もう一つ、暮らしの楽しみが増えた。